貧血治療【3】〜漢方
困ったときの漢方頼み
普段健康な時は忘れてしまうのですが、私はこれまでの人生で健康が行き詰まると、漢方に助けてもらうことがたびたびありました。にっちもさっちも行かない時に使うと、打破できるのです。
風邪のひきはじめに、葛根湯、桔梗石膏、小青龍湯etc...あげていくと普段から使っている漢方は結構あるのですが、改めて考えると私は漢方を使っているほうです。
貧血治療では鉄分サプリや食材にしか目がいっていなかったのですが、あるところでこんな情報を目にしました。
(貧血治療で)鉄剤よりも、血の巡りをよくする漢方の方が効いた。
その人の貧血の度合いにもよるかもしれませんが、自分としては、鉄剤を摂ることとプラスして、血の巡りをよくするものを取り入れることも貧血解消の手助けになると思いました。貧血の人は、血行が悪いので、そういう観点からも見てあげるのはよさそうです。
そして、うちにそういう漢方、あるじゃないかと。月経に困難のある女性によく勧められる桂枝茯苓丸です。月経に困難がある方なので、以前から病院で処方してもらっているのですが、飲むのを断念していました。。。
桂枝茯苓丸に効くもの
のぼせ・冷え、便秘、頭痛、めまい、更年期・月経障害、ヒステリー、ホルモンの乱れ、皮膚炎・湿疹、血の道症* *1
うちにあるツムラの桂枝茯苓丸の成分は、桂皮、芍薬、桃仁、茯苓、牡丹皮です。以下、それぞれの効能についてです。
・桂皮(ケイヒ)
...この漢方の名前は"桂枝"ですが、日本では"桂枝"のかわりに"桂皮"が使われているようです。肺や腎を暖める、発汗作用、健胃、鎮痛、解熱、頭痛、発熱・のぼせ
...腹痛、頭痛、血滞、抗アレルギー、記憶学習障害、筋弛緩作用
・桃仁(トウニン)
...生理痛、更年期、利尿
・茯苓(ブクリョウ)
...茯苓はサルノコシカケ科の菌核です。利尿、強心、鎮痛、むくみ、筋肉けいれん、抗腫瘍作用
・牡丹皮(ボタンピ)
...月経困難に効くので芍薬と並ぶ婦人薬と言われています。鎮静、鎮痛、消炎、血行不良、大腸菌、ブドウ球菌を抑制、タンニンが多い←これは鉄の吸収を阻害するでしょうか、少し気になります。。。。
とにかく婦人病にもってこいな効能です。貧血と月経困難の観点からも今一度自分の体の弱点を補うために、また飲み始めています。
漢方はその人それぞれの体に合ったものを選ばないと、効き目が現れにくいものだと思うので、よく自分を観察しながら、また監督者のもとに選ばれるのがよいかと思いますが、このような一例があるということで、何か治療のヒントになればと思い、綴りました。
冬場は冷えるので、体の血流も滞りがちです。血流が滞ることで貧血もいっそう悪化しやすい時期かもしれません。できるだけ体を温め、室内では血流をよくするストレッチに励みながら、1ヶ月後にはヘモグロビンの値がマシになるように励みたいと思います。
ヘモグロビンの値がマシになったら、ウォーキングなど体を動かす習慣を元に戻していこうと思います。〜じっくり安静、鉄分補給。焦らず、ゆっくり、冬中に治せばいいかなと。
*1:
*血の道症とは、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。参照→血の道症 - Wikipedia