●吉原炎上(1987年 日本)
監督:五社英雄
キャスト:
緒形拳 ほか
自分の人生の節目の時期に見れてよかった。
少し前だったら、
同じ花魁ものの「さくらん」ぐらい
響かなかったと思う...
その辺りは五社監督のすごみ。
昔の日本の人々の生き様や
儚さ・美しさ・うつろいを
感知する感覚を
研ぎすませてきた今だから、こそ。
それにしても
昔の日本の描写は
美しいが悲しすぎるので、
二度と見ることは、ない。
名取裕子がこの時
19歳だったというのは
ただただ驚き。
個人的には
そうそうたるメンツの中に
園佳也子を見たときは、
とても懐かしい気持ちに。
あの気の強そうな顔が好きだ。
2010年で亡くなっている。
●人斬り(1969年 日本)
監督:五社英雄
キャスト:
他
何も知らずに観たから衝撃。
冒頭から引きずり込まれる。
土佐藩渋いぜよ。
錚々たる面子。
三島由紀夫が出てきて驚いたり。
皆若く素晴らしい。
ほとばしる勝新のエネルギー!
強面の田中邦衛!
倍賞美津子の色気!
裕次郎だけが妙に
現代から抜けきれずにいたように見えたけど...
小道具や背景、
配役1人1人が醸し出す
あの映像の空気は
アノ時代の何かが降臨しているかのごとく
幕末そのままが出ていると思えるリアルさがあった。
五社監督の凄味を知った。