2022年ストックフォトサイト比較〜iStock・Shutterstock・Adobe Stock・Snapmart・PIXTA・photoAC・EyeEm
2019年から始めたストックフォトも3年目。
これから始めたい方で、月の報酬二桁を目指してゴリゴリにやりたい方は、他にすばらしいお手本がいますので、そちらへGOしてくださいね。こちらは、趣味の粋でのんびり長い目で見て、売上が少しずつ伸びていけばいいなぁというスタンスでやっていこうと思っている方向けのサイトです。
はじめに断り書きをすると、始めた年で数百円だった報酬が、2020年で¥8,000、2021年で約¥13,000と伸びてきています。ものすごい少額ですが、試行錯誤しながら自分のペースで伸ばしていこうと思っているアマチュアです。
◆これから始める方へ
「タグ付け」や「アップロード」の労力の割に、報酬が少ないと突っ込まれることがあるストックフォトですが、私はこれらの作業が全く苦にならないので続けることができており、日課になってます。
始める前にここだけは知っておいたほうがいいのではないか?と思うことは、それらの淡々とした膨大な作業に苦痛を感じる方は、ストックフォトをやめておいたほうがいいんじゃないかなということです。「こんなにやったのに、報酬これだけ?」ってことに最終的にはなってしまうと思うんです。
私は心地よく息を吸うようにそれらの作業をやっているので、その楽しい時間に対しての「寝ている間にもお金になる可能性」というのが楽しいので、のんびりやれています。
自分が撮った写真がダウンロードされていくのは、楽しいです。登録をしてアップロードしていけば、営業せずとも、世界中でダウンロードしてもらえるんです。写真を撮ることが好きな人にはおいしい機会ですよね。
◆もちろん壁も立ちはだかる
ただ3年目ともなると、2年目までとはちょっと違ったスタンスでやっていかないと、売れなくなっていくのがわかってきます。
2年目までは、とにかく撮ったものをアップロードしまくって、どういうものがウケて・ウケないのかというところをひたすらまさぐっていました。同じ写真を加工し直してアップロードし直したりもしました。例えば暗い写真を明るくしてみたり、色をいじって雰囲気を変えてみたり。
それで売れるようになるものもあれば、売れないままのものもあります。そんな中で行き詰まって、全くアップロードしなくなる時期もあります。それでもまた時間をおいてやりたくなるので、好きなんだと思うし、そんな自分自身に救われています。
結局、アップロードするのをやめずに続けていれば、周りは脱落していく人も出てくるので、自分のアップロード数が増えた結果残っていけるんじゃないかっていう理論もあります(プロの人のことは初めから眼中にないです)。
◆会社によって売れるものが違う
何が売れるのかというのも、ストックフォトの会社によって、全く違ってきます。どこの会社でも共通して売れる、自分の売れ筋というものもありますが、ものによってはA社でよく売れるものがB社ではあまり売れなかったり、それぞれです。
審査の段階でも採用されるもの・されないものが登録先で違ったりします。一枚の画像の技術的なことをとってみても、厳しくて却下される会社もあれば、その技術でも登録してくれるところもあるので、ここがダメならあっちで!とでき、あまり一喜一憂する必要もありません。
◆答えは誰にもわからない・どう化けるかわからない
どんな画像が売れるかとか、ある程度はセオリーがあるかもしれませんが、私は周りの人に合わせて「こういうのが売れる画像だ!」っていう枠にはハマりたくないなと思いながらやっています。その辺も全くその人の発想で自由に開拓できるのが、ストックフォトのいいところだと思います。
登録したもののうち、123RFについてはすぐに登録解除したので、その解除方法についての記事も貼っておきます。こちらは2019年10月時点のものです。現在は変更点があるかもしれませんので、各自ご確認の上、こちらはご参考までにどうぞ。
liveyourlife808.hatenablog.com
目次
●iStock
iStockについて。北米拠点のiStock。知名度があるから、マーケットの動きが活発なのが伝わります。2019年の9月に登録して11月に売れ始めました。
閲覧や販売のついた写真に付いた数字が見えやすく、反応を感じられるので、やりがいを感じられるサイトといえます。
iStockは登録の仕方がよくわからなかったので、こちらのサイトを参考にしました。
大抵のことはこちらのサイトで書かれていますが↑、iStockはGetty Imagesの傘下なので、Getty Imagesの方で売れることもたまにあります。マーケットがつながっています。
Getty Imagesはアメリカの会社なので、報酬が支払われるときに必要になる米国税務手続き(W8BEN) の提出が必要です。
iStock(Getty Images) ESPというツールを使って写真をアップロードするのですが、そこにアカウントマネージメント>プロフィール>米国税務手続きもというところがあるので、そこから手続きを進めます。手続きが完了すれば、同じページ内で米国税務手続きの状況:完了。という表示で確認できます。
iStock(Getty Images) ESPのページはこんな風になっています。
タイトルだけ英語で入れなくてはなりませんが、タグは日本語でつけることが可能です。
あとでアップロードをしたものをチェックしやすくするために、あらかじめフォルダを作ってそこに種類別で写真をアップロードするといいです。
PCは操作性ではやりやすくていいですが、アプリでアップロード作業をすることも可能です。
審査に関しては「緩い」です。大抵の画像は承認されます。ただ、1種類の画像を加工別に複数アップロードしても、そのうちの一枚が承認されていれば、他のものは「似たコンテンツ」として登録を却下されます。
プロパティリリースに関しては結構うるさいです。神社の鳥居・神社仏閣、人の住居など個人の所有するものなどの風景は、エディトリアルの方にアップするように促されます。他のサイトでは承認されたようなものも、通りません。また、商標ロゴなど、小さくて判別できないような大きさのものでも消すように促されます。
報酬は購入者の契約状況に応じて多少の開きがありますが、1ドルに満たずとても安く、換金は100ドルからとハードルが高いです。
ただ、他のサイトであんまり反応がないようなアート感覚が出ている写真に反応があるのが嬉しいです。そういう写真を買ってくれる一定のユーザー層がいるようで売れやすいと感じています。そのあたりのものは特にヨーロッパとか韓国とか...芸術センスに敏感な国の方の目に留まっているようです。EyeEmにちょっと似てるなと思います。
購入元の国がわかるので、ワールドワイド感を味わえていいです。国内でも売れますが、海外で売れていることの方が多いです(アメリカ、オーストラリア、カナダ、インド、ニュージーランド、中国、アラブ首長国、フランス、チェコ、韓国、メキシコ、ドイツ、アイルランド、ウクライナ...etc...)。
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iStockでの私のポートフォリオはこちらです。
●Shutterstock
自分の記録によると、登録した当初は、私のストックフォトの中では一番売れていた様子のアメリカのShutterstock。2019年5月に登録して7月から売れ始めました。今となってはそこまで売れていません笑。
登録画面が英語なのでこちらも先人たちのブログを参考にしました。
報酬に対する税金対策で、iStockと同様にW-8 BENというフォームを提出しなければなりません。なかなかめんどうですが、申請しないと報酬額の30%を徴収されてしまうので、必須です。
なお、事務局に問い合わせする際は、英語でする方がスムーズです。
一枚あたりの報酬は、始めた当初の2019年では一枚あたり$0.25が平均的な金額でしたが、2020年あたりから一枚あたり$0.10と安くなり、ツライです。換金は$30から。
審査については、写真の画質へのチェックセンサーが厳しいです。ピントがガッツリあっていてノイズが乗っていないシンプルな写真が通りやすいです。私の体感では。
審査が最も厳しいのがShutterstock。その次がAdobe Stock。
(Adobe Stockの好みの画像って、あるなぁと思います。その人の提出する作風によりけりで、この辺りの体感も変わってきます。)
1度目の提出でアウトだったものを、別の回にアップロードし直したらセーフだったことがあるので、面倒でなければ再びトライするのもいいかもしれません。でも私は、一度却下された同じものを再度提出し直すのをやめました。時間があれば、レタッチを変え、よりグレードアップしたものを再アップロードするようにしています。
タイトルもタグ付けも英語ですが、これは勉強になるので楽しんでいます。でも日本語のサイトでは、つけた英語タイトルが変な日本語タイトルに翻訳されてしまいます。そんな時はできるだけシンプルな言い回しの英語に訂正したりしています。
Shutterstockも、売れた先の国がわかるようになっています。世界地図で売れた国の分布がわかるので楽しいです。ShutterstockもiStockのようにワールドワイドな売れ行きです。アメリカ、トルコ、メキシコ、インド、韓国、カナダ、カタール、ポーランド、セルビア、イギリス...etc...
管理画面がシンプルでわかりやすいのでiStockよりとっつきやすいです。
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私のShutterstockでのポートフォリオはこちらです。こちらはご購入者用のリンクです。
Shutterstockで写真素材を提出してみませんか?こちらは寄稿者用のリンクです。
●Adobe Stock
Adobe Stock、こちらもアメリカの会社なので、報酬を適切に受け取るためW-8 BENの提出が必須です。
登録したのは2019年5月で初めて売れたのは7月でした。そこからなかなか売れませんでしたが、2020年から徐々に売れるようになり、2022年になってからは割とコンスタントにダウンロードされています。
報酬の金額は、Adobe Stockがが一番良心的だなと思います。購入者の契約状況により変動がありますが、大抵100円以上/枚です。もちろんそれ以下になるときもありますが、でも100円以上で嬉しいって、この感覚はやばいですね...他のサイトが安すぎるんですよね。もう少し値段が上がるように声をあげてたら、上がるかも?皆で上げましょう?
審査の基準はShutterstockのところで触れた通りです。以前と変わってきた感があるのは「同じ写真で加工の仕方が違うもの」をアップロードしたところ、全ての写真の審査が通ったところです。
あと、アップロードする段階でノイズが多い写真は、ポップアップが出てきて省かれます。変に審査を期待させず登録の手前ではじかれるシステムは、時短になって良いです。
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タイトル・タグ付けは日本語でできるのでとてもやりやすいです。ポートフォリオ画面は、洗練されていて好きです。
●Snapmart
Snapmartは国内最大級のストックフォトサイトPIXTAの子会社です。私が登録した初めてのストックフォトサイトは、スマホ写真でも気軽に登録できて審査もナシのSnapmartでした。
スマホアプリから気軽にアップロードした写真は、全てマイページに載せることができます。モデルリリースの添付の仕方もとても簡単です。
Snapmartはトップページにもあるように
・自然でおしゃれ
・日本の人物、風景、ライフスタイルが豊富
ということで、作り込んだ世界よりも、スマホで撮ったようなより日本人的な日常っぽさがウケているように見受けられます。
実際に売れているものを見ると、インスタグラムの女子っぽいオシャレで可愛い感じから、美しいテーブルフォトから、女性のナマ脚、はたまたおじさんの頭皮のズーム画像まで、と幅広いです。
こちらは売れているものを見ても写真の画質などは問われない気がします。どちらかというと"そのシーン自体"が買われるようです。難しいことはいらない。っぽいです。
これまで売れたものは企業の方に売れたパターンが多いです。ウェブメディア用の記事のアイキャッチとして使われています。売れたものは全部ポップなものなので、今後はSnapmartではもっとキャッチーでポップなものを載せていきたい、と思っています。
売れた時は、購入者のお名前が出るので、後々自分の写真がどこで使われたか調べやすいです。
それからしょっちゅうコンテストをやっているので、人気度と知名度を上げたい人は、ここにいい写真をエントリしまくると人の目に留まり、他者からいいねがたくさんつきます。
実は先日、エントリしたコンテストで、受賞は叶いませんでしたが、自分の写真がノミネートされました。これは嬉しかったです。
写真にいいねがたくさんついても、売れゆきには直結しません。逆にいうと、いいねが全くついてなくても売れるものは売れます。
毎月、人気アカウントのランキングが発表されるのですが、これ、売上とは関係ないんですよね。人にどれだけいいねをつけられたかで決まるみたいです。
もちろん本当の上位10位以内にランクインしている本当の実力者人たちは、「売上」も「いいね」の数も写真の「クオリティ」も比例してたりするのですが。
私は登録初期の方が売れていましたが、その頃人気ランキングでは一度も名前が出たことがありませんでした。
最近では全く売れてないけど、年明けからコンテストに出しまくっているので、いいねがたくさんつき、ランキングは徐々に上がり始め、今月のランキングは47位です。
実はSnapmartでの売れ線の感じって私のテイストとはあっていない気がします。がチャレンジですね。
一枚あたりの報酬は、¥35~¥44。気兼ねなく気ままにできるので(厳しい審査なし)、ストックフォト入門用におすすめです。
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私のポートフォリオはこちらです。
●EyeEm
ドイツはベルリンのSNS型ストックフォトです。インスタで写真が売れる、みたいな感覚のところです。登録している人たちの写真のクオリティがとても高く、かっこいい雰囲気です。
しかし、謎が多いです。ですがアーティスティックな写真が多いのでとても勉強になるし、発想が自由でみてるだけでも楽しいので、楽しんでいます。
審査は厳し目かもしれないですが、他のストックフォトサイトで落ちたものでも、審査が通ることがあるので、はっきりいってよくわかりません。
画質が良くて、ちょっとアーティスティックな要素があれば、即通りますが、運営側(AI?)目線でイマイチな写真の審査には、少し時間がかかります。
審査に通ると、アップロードした写真の右下に二つの表示で分けられます。
1.
【Marketで】..EyeEm Market内で販売される
2.
【Partnerに選択】...Partner Collectionというもので、Getty Imagesや他のストックフォトサイト*でも販売される
*Adobe Stock, Alamyの名前が挙がっています。
システムがいまいちよくわかっていないのですが、【Market】に選ばれた時は何も連絡がありません。【Partner】に選択された時だけ以下のような写真付きのメールが来ます。
そして、審査に通らなかった時は【Marketに選択されていません】という表示が、アップロードした写真の右下に表示されます。それでもマイページには載せたままにすることもできます。気に入らなければ削除も可能です。
私の場合は109枚アップロードされたうちの54枚が審査に通り、いずれかのマーケットに出ていましたが、報酬が出た場合の支払先としてPayPalアカウントを登録することができず、同じ症状の人たちのTIPSも試したり、EyeEmの中の人にも対策を求めてみましたが、これといった応えを得られないまま、2021年にアカウントを解約しました。
●PIXTA
PIXTAは日本の会社で、登録などもとてもわかりやすく安心なんですが、登録後1年は登録枚数も200枚を超えていながら、一枚も売れてませんでした。今ではたまに売れてます。
ShutterstockやAdobe Stockが4メガピクセル以上の画像しか受け付けないところ、PIXTAは、Sサイズ:640×480px程度(72dpi) からアップロードできるのでそこはSnapmart同様、いいところです。
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私のポートフォリオです。
●photoAC
アップロードと同時に著作権も持って行かれますが、なんだかんだ言って一番ダウンロードの反応があるphotoAC。
無料素材ですが、クリエイターは一枚につき3.25ptの報酬を得られます。その金額は厳しいけど、他のストックフォトサイトで審査に落ちたものやサイズが小さすぎるもの、また過去のコンデジやスマホで撮ったものなど、使い道に困った写真の行き場になっているので、それらを有効に使えて、助かっています。
そして、アップロードするのは、著作権が自分から離れてもいい写真に限っています。
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私のphotoACでのポートフォリオです。
以上、今現在登録しているストックフォトサイトの全てをまとめてみました。売れている喜びも、売れていない事実も両方ある中で楽しんでいる感じを参考にしていただければと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。